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新年、明けましておめでとうございます。

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さて、今更ながら「ファインディング・ドリー」を初めて見ました。
夫が丁度レンタルしてきたのです。
ドリーと言えば「ファインディング・ニモ」の名わき役でお馴染みですよね。
「さっきまで話していた話題とか、自分が何をしようとしていたのか?」さえ忘れてしまうという、忘れっぽさを前面に強調しているキャラクターです。
「ファインディング・ニモ」では、ニモを助ける脇役としての登場だったのですが、「ファインディング・ドリー」ではその名の通りドリーが主役です。
どういった展開になってしまうのだろう?とかなり興味津々でした。
ファインディング・ドリーのあらすじ
まぁ、こちらも「ファインディング・ニモ」と同様に、小さな頃にはぐれてしまった両親を探すため旅に出るというお話です。
「ファインディング・ニモ」でニモが両親に会ってから1年後くらいの設定となっています。
ドリーが両親とはぐれてしまった原因として、ドリーの「忘れっぽさ」があります。
「こういった場合には、危険だから離れようね。近くに行ってはダメだよ。」といった危険回避の為の教えは、ドリーにとっては一瞬で忘れてしまいます。
こうして、危険な状況に遭遇しても危険意識がないので近づいていき、結局両親とはぐれてしまうのです。
さらに、究極の忘れっぽさからこれらの事まで忘れてしまうのです。
- 自分が両親とはぐれてしまったこと
- 自分が何かを探してはいるが、それが思い出せないこと
そして、色々な海の生き物たちに「何かを探している」ことを尋ねていきますが相手にされません。
そんな中、ニモを連れ去られて追いかけていたニモパパと出会い、一緒に旅をすることになりました。
その1年後からこの物語はスタートしています。
そこから、なんやかんや(省略)あり無事に両親と出会えたのですが、最初の両親を探すまでのくだりは何だかADHDの疑いを持っている長男を見ているような気がして胸がチクりとしました。
なぜ、ドリーをADHDと思うのか?
ドリーの特徴として以下の点が挙げられます。
- 忘れっぽさ
- 思った事をすぐに口にする
- 無鉄砲(冷静に行動できない)
- 1つの事を考えたらそれしか頭にない
- だけどすぐに忘れる
忘れっぽさ
ドリーと言えば「これ」ですよね。
「ファインディング・ニモ」ではこの特徴がいい味を出していましたが、主役としてこの特徴を出してしまうと痛いですね。(苦笑)
周りの者が頑張らないと物語が成り立ちません。
ドリーの場合は極端にこの症状を出しているので、ADHDとは少し違うかもしれません。むしろ、認知症の症状のように表現しています。
しかし、ADHD(もしくは多動性のないADD)にも物忘れはしょっちゅう起こります。
長男の場合ですが、興味の対象がコロコロ変わったり気が散りやすいので、さっきまでしていた事は忘れてしまって次の遊びにいく事を繰り返します。
「今日の給食何食べた?」って聞いても、毎回「・・・忘れた」となります。
色々な事に興味を示すから、そこに誰かが話しかけても上の空で聞いていない事はしょっちゅう。聞いてはいないが一応返事はするので、相手は聞いていると思っています。
特に、その内容がお願いごとだった場合、本人は忘れているというよりは「聞いてない」のですが、相手からすると「忘れている」と思われます。
これらは、いずれも【不注意】からくるものです。不注意によって「忘れ物や忘れ事」が多くなっていきます。
ドリーの様な重要な事を忘れてしまう事は少ないかもしれませんが、小さな「忘れ物や忘れ事」が重なっていくことで大きな事態を招くこともあるでしょう。
思った事をすぐに口にする
一見、ドリーはおしゃべり好きのように感じますが、ただ自分の頭に浮かんだ事を口にしているだけです。
普通は、頭の中でいったん考えてから口にしたり、相手の話も自分の中でかみ砕いてかから返答したりします。
しかしドリーは、一方的に自分の意見を相手に伝えているだけのように見えます。
相手がどう考えているか?という事を察するよりも、自分が考えている事を口にする事が多いです。
長男の場合も、これは顕著です。
とにかく、「自分を見てほしい、自分の意見を聞いてほしい」気持ちがかなり強いです。
よって、人が誰かと話していようがお構いなしに話しかけて、自分の方に振り向かせようとします。

まぁ、このくらい(年中)の年頃の男の子は少なからずそういう傾向はあるので、判断が難しいところではあります。
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無鉄砲(冷静に行動できない)
ドリーは一瞬思い出した記憶から、両親とはぐれてしまったこと、自分が今まで何かを探していたのは両親であったことを突き止め、いきなり猛突進しながら探し始めます。
ドリーの猛突進を止めようとしていたニモとニモパパですが、ニモがケガをしてしまったのです。
我に返ったドリーはニモにケガをさせてしまった事を知り、慌てふためきます。
この様子は、長男にも当てはまります。
自分が夢中になって遊んでいたり、怒り狂っているときは回りが全く見えていません。
よって、相手に注意を向けることができないので、ぶつかってみたりケガをさせる事があります。自分がケガをすることもしょちゅうです。
特に、道路で飛び出したりすると危ないので、いつもハラハラしています。
これは、以下の項目でもある「1つの事を考えたらそれしか頭にない」症状にもつながります。
しかし、ドリーはその持ち前の行動力とアイデアで両親を探し出すことができたのも事実です。
無鉄砲は悪い意味としてばかり使われますが、良い場合もあります。
1つの事を考えたらそれしか頭にない
ADHDは頭の切り替えが出来ないというかニガテなので、1つの事に夢中になるとそれしか頭になくなってしまいます。
長男の場合は、それ故に1つの事にこだわって思い通りにいかないと癇癪を起こしたりしてしまいます。

または、過集中しすぎて人の話を聞いていない事もしょっちゅうです。
ドリーの場合は、パニックを起こして突進したり頭に浮かんだ事を全て口にして喋り続けていました。
また、切り替えが出来ないので、生活習慣がスムーズに進まないです。
幼稚園児の1日のルーティンというのは大体こんなかんじだと思います。
朝起きる→朝ごはんを食べる→着替える→幼稚園に行く→家にまっすぐ帰る→遊びや家庭学習→夕ご飯→お風呂→寝る
長男は、これらを全てスムーズにこなす事が出来ません。
周りの子達と比べるとこれら1つ1つの生活習慣を終了する時間差がかなりあります。
ご飯を食べることになると30分以上の差が出ます。
これで、いつも遅刻ギリギリになったり、寝る時間が遅くなったりしてしまいます。
だけどすぐに忘れる
1つの事にこだわったりするのですが、興味の対象がコロコロと変わるせいで色んな事をすぐに忘れます。
「あんなに癇癪起こして暴れまわったじゃん」って事でもすぐに忘れてケロッとしています。

しかし、すぐに忘れるからか?次に繋がらず同じ間違いを繰り返します。
そして、怒られたり注意されたりを繰り返してしまいます。
まとめ
ドリーは、自分中心で話をしたり無鉄砲でニモにケガをさせたりと、自分勝手のように見えます。
しかし、この「すぐ忘れる」という特徴を生かして愛すべきキャラクターに仕上がっています。
わざとではない・・・わざと口走ってしまったり勝手な行動をしているわけではないんだよ。
気が付いたら自分でも分からないけど、そうなってるんだ。
でも、すぐに色んな事を忘れてしまうから同じ失敗ばかりしてしまうし、あれもこれも気になってしまう。
自分で自分が分からなくなるんだ。
こんなドリーの心の声が聞こえた気がしました。
そして、長男もこういう思いをしているのかな?と思いを馳せてしまいました。
映画って物語の序盤で何かを感じる事は少ないと思う(普通は終盤)のですが、この「ファインディング・ドリー」に関しては両親を探す前の段階で色々と考えさせられたのでした。
そして、何より素晴らしかったのは「両親は決してドリーを叱ったりしなかった」事です。

両親がドリーの危険回避の為に教えた唄を忘れた時も、やっと念願だった両親と会えた時にもドリーの事をとがめたりしませんでした。

出来ない事が多すぎてイライラが多く、出来ない長男に対してキツイ一言を投げる事も多いです。
そんな自分を反省しながら「2018年も頑張ろう」と自分を奮い立たせてくれた映画でした。