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フラフラとネットを徘徊中に発見したのが、「メモリッチ」でした。
ネットというのは化粧品だけでも星の数程販売されています。ですので、少々の広告は気に留めないタチなのですが、メモリッチ・・・立ち止まってしまいました。
それは、何故か?
ダマスクローズ油(ダマスクバラ油)配合の化粧品だったからです。

目次
メモリッチとはどのようなクリームなのか?
メモリッチ自体は目元専用・・・つまりアイクリームです。
乾燥しやすい目元の保湿に特化している商品のようですので、一般的には30代より上の世代向けといったところですよね。
私も30代のもうすぐ半ばに入ってしまうのですが、私自身の目元の悩みは?と言うと、目の下のクマです。
元々、小さなころから青いクマがあったのですが、大人になると茶グマもとでもいうのでしょうか?くすんだ色のクマも合わさって顔色が悪く見えるのが悩みです。
ということなので、目元の乾燥には今のところ縁がないのですが、ダマスクローズ油配合と記載されていれば見過ごすわけにはいきません。
ということで、公式ページを読み漁りました。
しかし、購入には至りませんでした。
なぜ、メモリッチを購入しなかったのか?
繰り返し言いますが、私はダマスクローズの入った化粧品が大好きであるのに購入しませんでした。
それには理由がありますので、こちらでご紹介していきたいと思います。
主要成分がシリコンである
まずですね、メモリッチの成分をこちらに抜粋しましたのでご覧ください。
<全成分>水、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、グリセリン、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、イソステアリン酸水添ヒマシ油、プロパンジオール、ステアリルアルコール、ジメチコン、シクロペンタシロキサン、ペンチレングリコール、メタクリル酸メチルクロスポリマー、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、3-ラウリルグリセリルアスコルビン酸、トコフェリルリン酸Na、パルミトイルトリペプチド-1、パルミトイルテトラペプチド-7、カプロオイルテトラペプチド-3、トリフルオロアセチルトリペプチド-2、オリゴペプチド-6、ペンタペプチド-18、ナイアシンアミド、クリシン、セラミドNG、セラミドNP、セラミドAP、加水分解コラーゲン、水溶性コラーゲン、水溶性プロテオグリカン、ヒアルロン酸Na、ヒメフウロエキス、ダイズ発酵エキス、シャクヤク根エキス、コプチスチネンシス根茎エキス、セイヨウトネリコ樹皮エキス、セイヨウオオバコ種子エキス、ノイバラ果実エキス、サトウカエデ樹液、ヒマワリ種子油、キョウニン油、アボカド油、ローズヒップ油、ダマスクバラ花油、ベルガモット果実油、ビターオレンジ花油、ラベンダー油、スクワラン、酢酸トコフェロール、N-ヒドロキシコハク酸イミド、水添レシチン、イソセテス-10、イソセテス-25、ステアレス-20、ポリソルベート60、イソステアリン酸ソルビタン、ステアリン酸グリセリル(SE)、コレステロール、シラントリオール、カプリリルグリコール、BG、グリコール酸、クエン酸、クエン酸Na、ペンテト酸5Na、デキストラン、フェノキシエタノール、キサンタンガム、ナットウガム
この成分表だけ見ると、なんだかトリートメントやリンスの材料みたいです。
普通、成分表というのは多く配合している成分から記載するように決められています。
クリームなので、最初に基材である水が一番多く配合されているのには納得できます。
しかし、次の成分以降に多く含まれているジメチコン、クロスポリマーに関しては納得できません。
これらは所謂シリコンと呼ばれる成分になります。

シリコンは見せかけの、つまり上辺だけのキレイを作るのには持ってこいの成分です。
シリコンは、一度皮膚に密着すれば中々落ちません。ですから、最近はノンシリコンシャンプーがもてはやされているのです。
メモリッチは敏感な目元専用のアイクリームだというのに、シリコンで覆い隠してしまって本当に良いのでしょうか?
しかも、先ほども言った通り、シリコンは一度皮膚に付着すれば中々落とすことが出来ません。
強い洗浄力のある洗顔料が必要となります。
そんな洗顔料で毎日顔をゴシゴシ洗っていれば、目元の潤いは奪われて更に弾力のないシワシワ肌になってしまうでしょう。
しかし、そもそもシリコンが入っていることすら知らずに購入した場合、落とすこともしないでしょうね。

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フェノキシエタノールが配合されている
最近のオーガニック化粧品や天然化粧品、無添加化粧品と呼ばれる商品に、かなりの割合で配合されているのがフェノキシエタノールになります。
添加の目的は防腐剤であり、パラベンの代わりとして使われています。

なぜ、パラベンの代わりとして使われているのか?というと、パラベンが旧表示指定成分だからです。
旧表示指定成分とは
旧表示指定成分とは、体質によってアレルギー、接触刺激などの皮膚障害を引き起こす可能性のある成分。
2001年3月までは表示指定成分のみ表示義務があったが、2001年4月より全成分の表示が義務付けられた。
このことにより、2001年3月までに表示が義務付けられた成分を「旧表示指定成分」と呼んでいる。
近頃の化粧品の流行りは、オーガニックとか無添加など、自然界にある成分を使った商品が主流なので、毒性の高い保存料なんてもっての他です。
パラベンはすでに旧指定成分として認定されていますので、人によったらアレルギーや接触性皮膚炎を引き起こす可能性があります。
私もあなたも知っているということは、かなりの認知度があり、「パラベン=危険」という構図が多くの人の中で出来上がっています。
そこで、フェノキシエタノールというパラベンの代わりとなる成分が登場したのですね。
フェノキシエタノールとは
フェノキシエタノールとは、玉露の揮発成分から発見されたグリコールエーテルというアルコールの一種になります。【※】
フェノキシエタノールを日本で化粧品に使用する場合、1%以下の濃度が義務付けられていますが、実際は0.2~0.3%の濃度で配合される事が多いようです。
一方、パラベンは0.1%濃度で配合される事が一般的のようです。
同濃度だとパラベンよりも毒性は低いですが、その分多く配合量が必要になるという事から、パラベンと同程度の毒性や刺激があるという解釈になります。
ただ、最後に補足しておきますが、パラベンもフェノキシエタノールも刺激を感じないという人も居れば刺激を感じる人も居ます。
こればかりは、人によって・体質によって違いますので、何とも言えません。
メモリッチの効果・効能を謳っている成分
最初にダメ出しばかりをしてしまいましたが、メモリッチの効果や効能を期待出来る成分というのはどのような成分なのでしょうか?
公式ページを参考にして見ていきます。
アイキシル
アイキシルとは、一つの成分の事を指すのではなく、5つの独自調合成分になります。
具体的な成分は以下の通りです。
- パルミトイルトリペプチド-1
- パルミトイルテトラペプチド-7
- トリフルオロアセチルトリペプチド-2
- ペンタペプチド-18
- カプロオイルテトラペプチド‐3
目元のキメやハリを出したり、クマを薄くする効果をうたっています。
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ペプチドって?
簡単に言うならば、たんぱく質です。
たんぱく質を加水分解した際にアミノ酸まで分解されます。そのアミノ酸が2つくっついたものを「ジペプチド」、3つくっついたものを「トリペプチド」と言います。

例えば、パルミトイルトリペプチド‐1に関して簡単に言えば、パルミチン酸という脂肪酸(脂質)と3つのペプチドがくっついた成分になります。
パルミチン酸は、自然界の動植物油脂のほぼ全てに含まれているというくらいポピュラーな脂肪酸です。
私たちが普段食べている肉や卵にも含まれていますし、植物油にも含まれています。
石鹸の材料であるパーム油の組成もパルミチン酸が多く入っています。
なぜ、ペプチドと合わせるのか?というと、ペプチド自体では皮膚に吸収されにくいからです。
いくら、人の身体がたんぱく質から出来ているといっても、直接肌につけてどうこうなるものではありません。
そんな時に活躍するのが油脂(オイル)です。油脂は同じ性質である皮脂と混ざり合う事が出来るので、ペプチドと合わせる事で浸透しやすくなります。
という事なので、アイキシル自体はいい成分だと考えられます。
しかし、シリコンいっぱいのクリームに入っているとなると話はまた別です。
見た目のすべすべ、保湿された感じの即効性を感じるのならば、アイキシルではなくシリコンの効果だと考えられます。
浸透型ビタミンC誘導体 3LGA
浸透型のビタミンC誘導体がコラーゲンの生成を促すようです。
数年前、ニキビケア用の化粧品のトライアルセットを購入しました。
そこにも、ビタミンC誘導体が入っていたのですが、濃度の高い美容液については刺激や原料臭が結構ありました。
メモリッチは、量的に刺激がある程は配合されていないでしょうが、私はおススメは出来ません。
天然ビタミンK含有成分
天然のビタミンEを含有している成分として以下が配合されています。
- アボカド油
- ローズヒップ油
- キョウニン油
- 大豆発酵エキス
大豆発酵エキスはどこまで効果が期待できるかは不明ですが、アボカド油~キョウニン油までは保湿効果があります。
ただ、これもこの配合量でどこまで期待できるか?となると不明です。
浸透型ビタミンE誘導体 TPNa
ビタミンE誘導体も配合されています。
ビタミンE自体には抗酸化作用があり、動脈硬化などの原因となる活性酸素を除去してくれます。
また、血行を促進してくれる働きもあります。
スキンケアにもこの効果を取り入れようということなのでしょう。
ビタミンCと一緒になることで相乗効果があるので、配合したのかもしれません。
セラミド3種
セラミドが3種類入ってます。
- セラミドNG
- セラミドNP
- セラミドAP
実は、私は過去アトピーになった時にセラミドに助けられた事があります。
荒れて荒れて、顔を洗った後のヒリヒリ顔がセラミドをつけると落ち着いてたんです。
ただ、どのセラミドでもいい。ということではないと思います。
その当時使っていた化粧品はセラミド原液だったので、濃度は濃かったでしょう。
メモリッチに配合されているセラミド量は少ないと思うので、どこまで効果が出るのかはわかりません。
17種類の保湿成分
他にも、17種類の美容成分や植物成分が配合されています。
私の好きなダマスクバラ花油も入ってますね。
ただ、あまりに種類が多いので、一つ一つの配合量はわずかでしょう。
そして、ダマスクバラ油、ラベンダー油については、天然成分ではありますが、精油ですので人によったら刺激を感じてしまう事もある事を頭の隅に入れておいてください。
天然だから100%安全とは言い切れません。その線引きが難しいところです。
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メモリッチの口コミ投稿やブログのレビューについて
メモリッチは、昨年12月に発売されたばかりの新商品です。
女性は、新商品なるものが大好きですよね。ですので、取りあえず買ってみるという人も居るかと思います。

クマやくすみというのは、長年の血行不良や色素沈着によるものであり、すぐにどうこう解決できるものではありません。
私も、子供を妊娠する前には、その当時最新の成分(メモリッチのように様々なペプチドを配合していた商品もあり)をふんだんに使った高価な化粧品をいくつも使っていました。

それでも、目の下のクマやくすみの解決はしませんでした。
まぁ、みんなもそうだったでしょうから、次こそは・・・と新しい化粧品に期待を込めて購入するのでしょうね。
でも、最近発売されたばかりの商品に対して、そんなにたくさんの口コミって・・・本当なのでしょうか?
ブログレビューについては、私自身も「今まで使って本当に良い!」と感じたものは化粧品に限らず記事にしているので、そのレビューブログについてとやかくは言いたくはありません。
しかし、私が化粧品を買う・買わないと決めている条件は、成分になります。

このメモリッチをはじめ、様々な紹介をしているレビューブロガー(?)は沢山いますが、少なくともメモリッチを勧めているレビューブロガーはあまり信用出来ません。

反対に、私自身参考にしている化粧品レビューブロガーの方々も沢山いらっしゃいます。

参考に出来るレビューブロガーは、一つの特化した成分ばかりを強調せず、全成分の配合バランスや、合成成分を使っていようとも、安全性のエビデンスに基づいていれば使用するというスタンスです。
そして、天然成分でもアレルギーの元となる事があることも承知です。

メモリッチは、公式サイトにて全成分が記載されているのにも関わらず、購入出来るその理由が知りたいですね。
私だったらお金の無駄になるので、買いません。
化粧品をはじめ、購入する様々なモノというのは、個人の思想が反映しやすいです。
私たちはその思想に基づいて、日々の生活を選択しているのです。
ですので、メモリッチレビューブロガーは私とは違う思想を持っているとも判断出来ます。
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公式サイトのリアル注文履歴について
メモリッチの公式サイトでは、リアルに注文履歴を見る事が出来ます。こんなの↓
こんなリアルタイムで売れているところを見ると、「すごい売れてる商品だ。いい商品かもしれない」と思って購入してしまいますよね。
上手く、消費者の心理をついた作戦だと思います。
あくまで可能性として、ですが、この購入履歴での購入者はもしかするとメモリッチのレビューブロガー(予備軍)かもしれませんよ。
もちろん、この商品を買ってみよう!という方々もこの履歴の中にはいらっしゃると思いますが・・・全てではないでしょう。
まとめ
何だかメモリッチの批判大会のようになって申し訳ないのですが、最初に気になって公式サイトのページも真面目に読んでいった後に分かった「全成分」だったので、かなりがっかりだったんです。
途中まで読んでみて、買ってみようかなぁ~と心が動いて高鳴っていた時に落とされた感じでした。
ですので、色々と言いたい気分になったというか・・・。
5年以上前ですが、実母にとある基礎化粧品とシャンプーがいいとおススメした事があります。
というのは、母の姿があまりにみすぼらしくなり、娘として悲しくなったからです。
最初は、私の使っているものを貸してあげたり、母の日にプレゼントしてました。
すると、みるみるほうれい線が目立たなくなったり、髪質が元気になり大満足のようで、現在進行形で使い続けてもらってます。

私は現在、リアルで人に化粧品をおススメする事はめったにありません。
記事途中にも書いた通り、化粧品選びにはその人の思想も入ってきます。
私が、いくら「成分がいいよ~」とおすすめしても、その人の思想に合ってなければ「ふ~ん」と言って流されます。
皆、自分が使っている化粧品が一番いい!とどこかで思っているし、そうであって欲しい気持ちもあるんです。
でも、実際私の母はいい成分の化粧品を使ってキレイになったのは確かですし、私自身も実感している事なのです。
化粧品の成分は大事!
当たり前の事ですが、これを理解していない人の多いこと。
これを言いたいがために長文となってしまいましたが、伝わりましたでしょうか?
【※】エイジングアカデミー